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欧米人は肩がこらない? |
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「肩こり」といえば実際の症状はもちろんのこと「高級レストランはどうも肩がこって…」などと形容詞のように使われるほど日本人には一般的な症状ですが欧米人にはこの肩こりが理解できないらしい。
欧米には肩こりに匹敵する言葉すらなく認識がないというのです。
では日本人はなぜこんなに肩がこるのでしょうか?
欧米人にくらべて日本人は骨格がきゃしゃなために筋肉が疲労しやすいという見解もありますが、最大の原因は、やはり日本人の姿勢の悪さでしょう。
日本の生活習慣や文化的な背景が、背骨を歪め、肩こりを起こす重大な要素なのです。 |
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和式の生活は分が悪い
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畳の上の生活では、背筋を伸ばして正座をしているならともかく、ほとんどの男性はあぐらをかき、女性は横座りをして過ごしているでしょう。
あぐらは骨盤が倒れ、背中を丸めて首を突き出す形になり、横座りは下肢がねじれ骨盤が傾き、背骨を左右に大きく彎曲させる形になります。
その上、うつむいて新聞を読んだり洗濯物をたたんだりと、首を下げる姿勢が非常に多くなります。
礼儀作法においても、おじぎは上体を前方にかがめる姿勢ですし、目上の人に対しては、前かがみになって目を伏せるのが日本人の謙譲心のあらわれとされています。
こうした背景がいくつも重なり、前かがみであごを突き出す日本人の悪い姿勢が出来上がっているのです。
たかが姿勢とはいえ非常に重要で、非常に根深いものなのです。 |
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姿勢が悪いと緩和できない
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姿勢が悪い人は背骨や骨盤、肩関節が正常な位置になく傾いたりしているので周りの筋肉はそれを支えるために常に引っ張られ、反対側の筋肉は縮んだままになり、脱力しているつもりでも筋肉の緊張は解けないのです。
そんな状態でバランスの悪くなった体を支え続けなければならないので、なにもしていないようでも筋肉の緊張が続き、血流を阻害し、老廃物を溜めやすくします。
体のあちこちにダムを作っているようなものです。姿勢を正さなければ悪循環を断ち切ることはできません。 |
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肩は揉むと悪化する!
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肩を揉んでもらうと確かに気持ちいいですよねぇ。しかしこれが大変危険なんです。
上手くマッサージすれば肩はほぐれますが、根本原因を解決した訳ではないので、また数日後に肩が凝ってきます。
そしてまたマッサージを繰り返す。そのうち以前の刺激では物足りなくなって徐々に強い刺激を求めるようになってきます。(もすこし強く揉んで欲しい〜)
体は同じ刺激にだんだん慣れて麻痺してくるからです。
その間、筋肉は刺激に対して強くなり、硬くなってきます。
そうすると、前よりも筋肉はほぐれにくくなり、また強く揉んでしまう。
気付きましたか?
肩こりを治すために揉んでいるはずが、どんどん悪くなっていることに…
揉んで治るのであれば、揉むたびにやさしい刺激で満足するようになり、肩こりに悩む回数もだんだんと減ってくるはずです。
それが治ってゆく過程というものです。
強く揉まないと満足できない人、一週間もするともう我慢できない人、早く悪循環を断ち切らないと、あなたの肩は、本当にほぐれなくなってしまいます。 |
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肩はもう凝らない
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肩が凝る根本的な原因を取り除いてゆけば、肩はもう凝らなくなる。
こう言ってしまえば当り前のことなのですが、これに取り組んでくれる所が世間では実に少ない。
「肩は凝るもの、凝ったら如何にほぐすか」いつの間にか問題をすり替えられてしまっているように思えます。
では、根本的な原因とは何なのか?
肩こりも人それぞれですが、慢性的に肩こりに悩む人の肩は、みんな肩の位置がズレてしまっています。
本来の設計図どおりの位置に肩を戻してやれば肩はゆるみ、瞬時に痛みが消えることも珍しくありません。
ズレた位置のまま筋肉をいくらほぐしてみても同じことの繰返しになります。
「こり症」だと思っている方、そんな病気はありません。
それは気付かないうちに、肩や首の位置がズレているのです。
肩の位置を調整し、普段から姿勢を少し意識すれば肩こりに悩むことは、もう無くなります。
強く揉まないと満足できない人、
あなたの肩は揉む度に悪くなっていることに早く気付いて下さい。 |
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